「投資でお金を増やすことができる」といっても投資初心者の人が投資をする際に何をどのように始めれば良いか分かりません。
投資には、投資信託、株の銘柄の売買、FX、仮想通貨など様々な投資の商品があります。
また、基本的な投資の方法「長期投資」「分散投資」「積立投資」があり、初心者の人はまず基本に忠実に始めることをおすすめします。
本やセミナーで勉強をして初心者でも失敗しない投資方法の始め方から少額で実践してみましょう。
税金が非課税となる知っているとお得な「NISA」「つみたてNISA」について紹介します。
また、初心者の人が投資を失敗しないように投資で気をつけることを紹介します。
初心者が失敗しない投資方法の基本
初心者が失敗しない投資方法の基本には、「長期投資」「分散投資」「積立投資」があります。
それぞれ紹介していきます。
長期投資
長期投資とは、株式、債券、投資信託などの金融商品を数年～数十年単位で長期保有する投資の方法です。
1日で取引が完了するデイトレードや数日から数週間で取引するスイングトレードなどの短期投資で、利益を上げることも可能ですが、常に値動きを気にしなければなりません。
デイトレーダーの中には1分1秒の値動きを見て取引をしている人もいます。
初心者の人がテクニカルな分析や値動きの予測を立てることは困難です。
また、常に値動きを追うことは精神的にも消耗してしまいます。
長期投資では、売買益よりも複利効果や配当金といった株式などを保有することによるインカムゲインが中心となります。
複利効果
長期投資のメリットとして複利効果があります。
元本で得た利益をさらに元本として運用することで、どんどんお金が増えていく効果です。
期間が長ければ長いほど、複利効果が高まります。
資産が雪だるまのように増えていくので雪だるま式とも言われます。
分散投資
分散投資とは、投資銘柄やタイミングなどを1つや1回に集中させるのではなくて、いくつかに分けて分散させる投資方法です。
投資の世界には「卵を1つのカゴに盛るな」という格言があります。
たくさんの卵を1つのカゴに積み上げるとカゴに何かあった時にすべての卵が割れてしまいます。
卵をいくつかのカゴに分散しておくと1つのカゴに何かあっても残りのカゴの卵は無事でリスクを分散させることができます。
分散投資をしておけば、いつか予期せぬ事態がおきて投資先が暴落しても資産のすべてを失うことはありません。
失敗しても資産が残っていれば、次に繋ぐことができるので次のチャンスを待ちましょう。
どのように分散させれば良いか紹介します。
銘柄の分散
例えば、1つの株式の銘柄だけに投資をするとその企業が倒産した時に資産がゼロになってしまいます。
しかし、銘柄を分散させることで1つの銘柄が値下がりしても他の銘柄が残り資産は減ってもすべてを失うことはありません。
いくつかの業界が違う銘柄を持って、リスクを分散させましょう。
商品の分散
投資の種類には、株式、投資信託、債券、不動産、金など様々な商品があります。
経済の動向に応じて資産が下がる商品がある一方で資産が上がる商品もあります。
商品を分散することによって、資産が下がった場合は、他の上がった商品でカバーし、価格変動のリスクを軽減することができます。
また、メリットやリスクも商品によって違うので予期せぬことが起きても商品を分散しておくことで全てを失うことは回避できます。
地域の分散
分散投資は、銘柄や商品だけでなく地域によっても分散することができます。
投資対象は日本だけではなく国外も可能で、地域によって状況も違うし、為替の変動なども影響してきます。
国内と国外、先進国と新興国、欧州とアジアなどのように異なる国や地域、資産、通貨などに投資することができます。
時間の分散
値動きは、日々変わるので一度に多くの金額を投資するのではなく、価格の変動に応じて、時間によって投資を分散する方法です。
価格が高い時には少なく、価格が低い時には多くの投資を行うことによって投資価格が平準化され、急な値下がりが生じても損失を軽減することができます。
積立投資
積立投資とは、一定の金額を定期的に購入していく仕組みです。
まとまったお金がなくても少額からできるので初心者でも始めやすいです。
また、定期的に買い付けしてくれるので、忙しい人や買うタイミングがよく分からないという人でも始めることができます。
短期ではなく長期で行うことを前提とし、複利効果も期待できます。
積立投資ではドルコスト平均法を理解しておくことが必要です。
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法は、購入するタイミングを分散させ一定金額で定期的に購入していく方法です。
購入金額が一定なので、価格が高い時には少なめの口数を買い、価格が低い時に多い口数を買うことができるので結果として買い付けの価格を引き下げることになります。
NISAやつみたてNISAを利用しよう!
投資で得た利益には、税金が課されてしまいます。
税金は、所得税＋住民税＋復興特別所得税がかかり合計で20.315％もの税金がかかってしまいます。
20.315%の税金は、大きな金額でせっかく利益を得ても入ってくる金額は少なくなってしまいます。
株式での配当金にも同様の税金がかかります。
税金は、自分で利益の計算を行い確定申告をする必要があります。
しかし、「NISA」や「つみたてNISA」の制度を利用すれば税金なしの非課税で投資をすることができます。
NISAとつみたてNISAの違い
NISAとつみたてNISAは、運用期間、毎年非課税投資枠、取扱商品が異なっています。
| NISA | つみたてNISA | |
| 運用期間 | 5年 | 20年 |
| 毎年非課税投資枠 | 120万 | 40万 |
| 取扱商品 | 株式、投資信託、ETF | 長期積立向け投資信託、ETF |
運用期間
NISA、つみたてNISA共、非課税の期間には上限があります。
NISAの場合は、5年間の短期間になります。
つみたてNISAの場合は、20年間の長期間になります。
長期間で投資を考えている人は、つみたてNISAの方が適しています。
毎年非課税投資枠
1年間で非課税になる投資枠には上限があります。
NISAの場合は、1年間120万円です。
つみたてNISAの場合は、1年間で40万円です。
1年間で多くの金額を投資したい人はNISAで、無理のない範囲で投資をしたい人はつみたてNISAがおすすめです。
非課税投資枠を超えた場合は、課税口座での運用になりますので、税金を払う必要があります。
また、その年に未使用な非課税投資枠が残っていても翌年に繰り越すことはできないので注意しましょう。
取扱商品
NISAとつみたてNISAでは、取り扱える商品が異なっています。
NISAでは、株式をはじめ幅広い商品に対応しています。
つみたてNISAでは、長期積立向け投資信託とETFのみに対応しています。
つみたてNISAでは、個別銘柄の株式には対応してないので、個別銘柄に投資したい人やもっと多くの商品に投資をしたい人はNISAがおすすめです。
NISAとつみたてNISAの注意点
NISAとつみたてNISAの注意点を紹介します。
口座は一人一口座しか開設できない
NISAやつみたてNISAの口座は、複数の金融機関で開設することはできません。
一人につき一口座のみ開設することができます。
金融機関の変更は可能です。
また、年単位でNISAとつみたてNISAを変更することも可能です。
次年度繰り越しはできない
NISA、つみたてNISA共、その年の非課税投資枠が余ったとしても次年度に繰り越すことはできません。
年を越すとまた新たにNISAの非課税投資枠は120万円、つみたてNISAの非課税投資枠は40万円となります。
NISAとつみたてNISAの併用はできない
NISAとつみたてNISAの併用はできないためどちらか一つを選択することになります。
NISAとつみたてNISAの違いを理解し、自分のしたい投資ができる方を選びましょう。
初心者が投資で気をつけること
初心者の人が投資で気をつけることを紹介します。
少額投資から始める
初心者が投資を始める際は、少額投資から始めましょう。
経験がない分値動きが分からなかったり、投資の操作方法が分からなかったりするので経験し覚えていくことが必要になります。
また、様々な社会情勢や世界の動きなどの情報を知ることも大切です。
少額投資でリスクを少なくし、投資の勉強をしながら進めるようにしましょう。
投資の制度が変わったり、思いもかけないような出来事が起こる場合もあるので、変化に対応できるスキルを身に付けることが大切です。
損切りルールを設ける
投資では、予想外の値動きにより含み損を抱えることがあります。
含み損が発生したところで決済をしてしまうともったいないような気になり、初心者の場合はなかなか損切りすることができません。
そのまま放置しておくとさらに値動きが下がり、含み損が拡大していくことがあり焦ってしまいます。
そこで、あらかじめ含み損が1万円になったら損切りをするとか500円に下がったら損切りをするというように損切りルールを決めておくことが大切です。
損切りした途端に値動きが上がってしまったというようなことはよく起きることですが、全て失ってしまうとゲームオーバーなので次のチャンスを掴みましょう。
信用取引には注意する
信用取引とは、現金や株式を担保として証券会社に預けて、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。
手持ちの資金以上の取引ができたり、値動きが下落局面でも利益を出すことができますが、逆に手持ちの資金以上に損失が発生したり、大きい値動きの変動により追証が発生する可能性があるので注意が必要です。
大きい損失が発生することは避けなければなりません。
リスクを理解する
投資は常にリスクを伴います。
投資先に対してどれだけのリスクをとることができるかを理解することが重要です。
自分のリスクの許容度を把握し、その範囲内での投資を心掛けましょう。
投資先の情報や業績、市場の動向などを分析することが大切です。
情報を収集する
投資を行う前に、投資対象や市場についてできるだけ多くの情報を収集し、分析することが重要です。
株式、債券、不動産、仮想通貨など、異なる投資先についての知識を身につけることも大切です。
市場や投資対象に関する情報を入手するために、新聞、ウェブサイト、金融ニュース、専門書などを活用しましょう。
同様に、財務諸表や企業の業績レポートなどの公開情報を分析することも重要です。
分散投資をする
リスクを最小限に抑えるために、株式、債券、不動産など異なる投資に分散させることが重要です。
一つの投資先が失敗した場合でも全体のポートフォリオへの影響を緩和することができます。
大きく利益を上げることよりも安定して資産を残せる方法をとる方が無難です。
大きな損害を被ることは避けるようにしましょう。
長期的な視野を取り入れる
短期の市場変動に惑わされず、長期的な視野を持つことが重要です。
投資することは時間を要するものであり、長期的な成長や収益を期待することが大切です。
長期的な視野を持つことで、一時的な市場の変動に惑わされることがありません。
焦ってしまうと損失を被ることになってしまいます。
コストや手数料を理解する
投資商品や取引手数料には様々なコストがかかります。
これらのコストを理解し、適切に管理することがポートフォリオの収益を最大化する上で重要です。
適切な投資先を選択し、コストを最小限に抑える方法を見つけるように心掛けましょう。
感情を管理する
投資によって感情的な面で振り回されることがあります。
市場の恐慌や興奮に惑わされず、冷静な判断をすることが大切です。
感情的になってヤケになると損をしてしまう可能性が高くなります。
自己制御と冷静な判断が成功への道を開きます。
最初はみんな投資初心者です
初心者が失敗しない投資方法の基本を紹介しました。
基本として「長期投資」「分散投資」「積立投資」があります。
経験を積んで大きい損失を出さないことが重要です。
また、NISAやつみたてNISAを利用することにより、非課税で投資をすることができます。
誰でも最初は初心者で分からないことが多いので気をつけながら経験を積み勉強をしていくことが大切です。
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