最近、スーパーで野菜を手に取るたびに「高いな…」と感じていませんか？
野菜だけでなく、肉・卵・魚など多くの食材が値上がりしており、家計への影響が深刻です。
この記事では、
- 野菜価格が高騰している原因
- 価格が下がる見通しはあるのか？
- 今すぐできる節約の工夫
についてわかりやすく解説します。
野菜不足を避けつつ、出費を抑えたい方はぜひ参考にしてください。
野菜高騰の主な原因
野菜高騰の主な原因を紹介します。
天候不良
野菜が順調に育つには、適度な雨や気温、日照時間が必要となります。
しかし、天気が荒れ天候不良になると順調に野菜が育たず野菜の収穫量が減り供給量が不足します。
そのため、野菜の値段が高騰します。
野菜の生育は天候に左右されコントロールが困難なのが現状です。
天候不良には下記のものがあります。
日照不足
野菜が育つには、太陽からの光が重要な要素になっています。
日照不足になると野菜が大きく生育しなかったり、生育するまで時間がかかったりしてしまいます。
曇りや雨の日が多いと野菜の生育に必要な日照時間が不足します。
高温
気温が高すぎると野菜がバテてしまって生育に悪影響を与えてしまいます。
生育途中の野菜が畑で痛みや腐りが発生したり、芽が出なくなる恐れがあります。
また、日持ちが悪く劣化するスピードも早くなります。
干ばつ
長い間、雨が降らず干ばつ状態になると野菜が水分不足になります。
野菜は、大半が水分でできているため干ばつになると悪影響を及ぼします。
大きく育たなかったり、元気のない野菜に生育したりします。
また、いろいろな病気も発生する恐れがあります。
大雨
豪雨、長雨が続くと畑で野菜が腐ってしまいます。
収穫できる野菜の量が極端に減り、野菜が品不足になります。
野菜が傷んでいたり、日持ちしないため野菜を購入するのもためらってしまいます。
人件費の上昇
野菜を育て、収穫するのは会社の従業員など、まだまだ人の手で行う作業が多いです。
近年の人件費の上昇により野菜の値段を上げなくては経営していけません。
農業の分野は、重労働のわりに給与が安くまだまだ人材が集まりにくい分野です。
燃料費の上昇
野菜を育てるためには、重油が必要になります。
年々、重油の価格が高騰していて特に冬に野菜のハウスを温めるためには多くの重油が必要となり経営を圧迫します。
重油の節約にも限界があり、野菜の価格を上げなければ野菜を育てていくことが困難になります。
資材費の上昇
野菜を流通させるには、野菜をビニール袋に入れたり、段ボールで梱包したりしなければなりません。
野菜を流通させる資材費の上昇もあり野菜の値段が上がっています。
また、野菜を育てるビニールハウス、手袋、長靴など身の回りの多くのものの価格が上昇しています。
肥料代の上昇
野菜を育てるのに必要不可欠な肥料代の高騰も野菜高騰に影響しています。
肥料の原料である尿素、りん酸アンモニウム、塩化カリウムのほとんどを海外輸入に頼っているため国際情勢の影響を受けやすくなっています。
輸入するのに運ばれる船の燃料や円安など複合的に関係していて肥料代は大きな上昇となっています。
運送コストの増加
全国各地で作られている野菜は、トラック、鉄道、船などを利用して各地域に運ばれます。
それぞれの運送代の上昇が野菜の値段にも影響を及ぼしています。
今まで低価格で行ってきた運送業界も業務の見直しや運送代の見直しが必要となり、さらなる運送代の上昇が予想されます。
いつまで続く？野菜高騰の見通し
多くの専門家によると、野菜の価格は今後も変動が続く見込みです。
メニュー変更が増える可能性
野菜が高騰することによって給食やレストランなどのメニューが変更することがあります。
野菜が手に入らなかったり、野菜の品質に影響があることがあります。
今後、ますます天候不良が発生するようなことがあると直前になってメニュー変更が増えるようになるでしょう。
加工品の利用が増加
野菜の価格が急激に高騰すると給食や宅配サービス業であれば、簡単に販売価格を上げることができず、赤字が増えて経営が成り立たなくなります。
経営を安定させるために価格の安定している加工品の使用頻度が増えるでしょう。
時期によっては高騰した野菜の使用数が、メニューから外されるようになります。
天候不良に強い野菜の開発・普及
近年の天候不良により暑さに強い品種であったり、手間のかからない作りやすい野菜であったり、日持ちする野菜が多く作られるようになります。
農業もしっかり収益を取れるようにしたいので販売先の確保だったり、作業の効率化を進めたりしてスマートな農業になっていきます。
せっかく作った野菜が規格外だからといって処分されたり、売れないからといって畑で廃棄されることがないようにしていかなくてはなりません。
野菜が高いときの節約対策
野菜が高騰しても健康のために野菜は摂取したいものです。
野菜が高いときの節約対策を紹介します。
安定価格の食材を選ぶ
野菜は屋外で育てられるものがほとんどですが、一部の野菜は工場で育てられるため天候不良の影響を受けません。
安定価格で販売されている野菜は以下のものがあります。
・もやし
・豆苗
・えのき
・舞茸
・しめじ
・エリンギ
低価格で栄養価も高いため、積極的に取り入れましょう。
カット野菜を活用する
野菜が大量に収穫されてスーパーに安く出回っている時期は、カット野菜は高いと思うかもしれませんが、野菜の価格が高騰している時期だと価格が変わらないカット野菜を利用する方法があります。
すでに野菜がカットされているのでそのまま料理に使用できて、簡単で便利です。
カット野菜業者は生産者と契約で野菜を買っている場合が多いので比較的安定価格で販売することが可能になっています。
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但し、野菜が高騰している時期は、カット野菜業者も仕入れに苦労していますので極度に需要が伸びると対応しきれない場合もあります。
冷凍野菜を取り入れる
冷凍野菜は長期保存に優れています。
そのため、野菜が高騰している時期に冷凍野菜で代替えすることが可能になります。
全ての野菜が冷凍できるわけでなく冷凍できる野菜は限られているので料理のレシピをアレンジして美味しい料理を作ってみましょう。
ブロッコリー、ほうれん草、いんげん などが人気です。
見切り品を狙う
スーパーでは賞味期限がせまっていたり、少し痛み始める野菜を見切り品価格として安く販売しています。
何の野菜が並んでいるかは行ってみないと分からないですが、その日に買ってすぐに使用するには何の問題もありません。
見切り品の野菜を使用したメニューにして料理をしてみましょう。
宅配キットを利用するのも手
自宅に料理キットを届けてくれる宅配サービスを利用する方法もあります。
価格があらかじめ決まっているので、野菜の価格が高騰しても気にしなくて大丈夫です。
また、買い物に行く手間が省けたり、料理の献立を考える手間が省けることがメリットです。
いつでも辞められるので一度利用して検討することもできます。
詳しくは、こちらの記事でおすすめの食品宅配サービス徹底比較を紹介しています。
節約＆フードロス削減で家計も地球も笑顔に
野菜の高騰は天候や人件費など様々な要因があり、すぐに解消されるとは限りません。
ですが、工夫次第で食費を抑えることは十分可能です。
もやしや冷凍野菜など安定価格の食材を取り入れたり、カット野菜や見切り品を上手に利用したりすることで、家計への負担を軽減できます。
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