部下が仕事で言い訳ばかりして、任せた業務がスムーズに進まない――そんな悩みはありませんか?
責任回避や失敗への不安からくる行動ですが、叱らずに適切にサポートすれば、部下のやる気を引き出し成長を促すことができます。
この記事では、言い訳が多い部下の特徴と末路、そしてやる気を引き出す具体的な方法を解説します。
言い訳ばかりする部下の特徴

ここでは、言い訳が多い部下の主な特徴を紹介します。
責任を取りたくない
仕事を任せられて自分がミスや失敗をしたときに責任を取りたくないと思っています。
自分のミスや失敗で言い訳をすることでこの仕事の中心は自分ではないと自分を守っています。
他の人のせいにしたり、他のことが忙しくて手が回らないなど自分で仕事のキャパを狭めてしまっています。
他の人がやってくれると思っている
仕事には取り掛かりますが、仕事を最後までやり遂げることが困難で何かあれば他の人がやってくれると思っています。
仕事の精度が悪かったり、抜けが多かったりとしっかりとした仕事ができません。
甘やかしておくといつまで経っても成長することができないでしょう。
怒られたくない
他の人に怒られることで嫌な思いをしたくないと思っています。
仕事が分からない、自分には難しすぎるなど根本から仕事に取り組む意識が低いです。
自分の仕事なのに言い訳をして自分は悪くないと正当化し、怒られないように振る舞っています。
仕事への意識が低い
新しい仕事や大変な仕事をしたくないと考えていて、なるべく仕事を与えられないようにしています。
また、仕事のやり方を変更するのが面倒で、今まで通りの仕事をしたいと思っていて仕事に対する意識は低いです。
仕事のやる気を出してもらえるように部下の考えを変えることが必要です。
仕事ができない
真正面から仕事に向かって、仕事ができないことを受け止めたくないと恐れています。
素直に分からないことを聞いたり、他の人に頼ったりすればいいのにプライドが傷つけられるため仕事を避けようとしています。
成長していないため仕事ができず、トラブルが起こったときだけ他の人を頼ろうとしています。
都合よく振る舞っていますが、周囲から助けてくれる人は少ないでしょう。
言い訳ばかりする部下の末路

言い訳ばかりする行動を続けると、部下自身にも職場にも悪影響が出ます。
成長しない
言い訳ばかりをして仕事に本気で取り組もうとしないので、成長するはずもありません。
新しい仕事にチャレンジする前に言い訳をしてできないと決めつけてしまっています。
仕事の大変さや変化に対応できないでしょう。
人が離れていく
言い訳ばかりしていると仕事を教える方もやる気がなくなってしまって教えることをやめてしまいます。
言い訳をする部下は悪い印象を与えてしまうので、関わってくれる人がいなくなり周囲から人が離れていってしまいます。
人が離れていくと肩身の狭い思いをすることになるでしょう。
仕事のやる気が出ない
仕事に真正面から取り組んでないので、何をするにも否定的になって本気で仕事に取り組めません。
ネガティブなことばかり考えるようになり、毎日が作業をするだけの仕事になってしまいます。
仕事で楽しみを見つけたり、やりがいを見つけることが困難になります。
仕事がなくなる
言い訳をして仕事をすることをためらっているので、仕事を頼む人もいなくなってしまいます。
仕事がなくて仕事時間に暇を持て余してしまうので、精神的につらくなってしまいます。
自分で新しく仕事を作ることも思い浮かびません。
職場を辞めることになる
言い訳ばかりしていると職場内で周囲の人に嫌われてしまって居場所がなくなってしまいます。
そのうちに仕事で注意をされたり、嫌みや文句を言われるようになり精神的につらくなって職場を辞めざるを得なくなります。
自分のとった自分勝手な行動によって非協力的な人に見られます。
部下の仕事のやる気を引き出す方法(叱らずに指導)

言い訳ばかりする部下に対しては、叱るのではなくやる気を引き出すアプローチが重要です。
話をじっくり聴く
部下が仕事で言い訳をしてきても、反論せずに一度、話をじっくり聴きましょう。
反論してしまうとますますお互いに壁ができてしまって、関係が悪くなります。
一緒に仕事をする仲間なので、途中で話を挟まず、最後まで話を聴くことに集中しましょう。
一緒になって考える
仕事でミスや失敗をしても部下を責めたりせず、どうして上手くいかなかったのか、どのような方法で改善をしていくかを一緒に考えましょう。
部下にアドバイスをして、任せるのではなくて一緒になって行動しなければなりません。
一度仕事の手本を見せないと話だけで部下が理解できるはずがありません。
部下に仕事を押し付けたと思わせないように配慮しましょう。
フォローアップする
部下の取った行動をフォローアップしてあげましょう。
仕事をやらせて放っておくとまた言い訳の理由を作ってしまうことになりかねません。
上手くいかなかった理由や今後どのような方法をとるのかコミュニケーションをとりましょう。
最後まで管理することが大切です。
仕事が上手くいったら褒めてあげるようにすることで仕事のモチベーションが上がります。
仕事の目的を明確にする
目的が分からないまま仕事をしていても仕事のやる気は出てきません。
自分達は何のために働いているのか誰のために働いているのか目的を明確にしてあげましょう。
また、この仕事がお客さんや社会に役に立っている仕事だと考えると仕事のモチベーションを保つことができます。
効果的に褒める
人は仕事の頑張りを認められるとうれしいものです。
失敗したとしてもチャレンジしたこと、好成績を残したこと、努力したプロセスを褒めるなど部下の頑張りをしっかりと褒めましょう。
仕事は信頼されたり、やりがいを持てたりすると認められたと感じやる気が出てきます。
部下との信頼関係を築くためにできること
仕事で言い訳ばかりする部下は、叱るだけでは改善せず、逆に職場の雰囲気も悪くなってしまいます。
大切なのは、部下の話をじっくり聴き、一緒に考え、適切にフォローしながらやる気を引き出すことです。
部下が自ら考え、行動できるようになると、職場全体の人間関係もスムーズになります。
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